今回は、国内外で注目が集まっているサステナビリティ経営で論点となる「非財務情報をいかに企業価値に取り込むか」について、気候変動(地球温暖化)のトピックを引き合いに、SAPの事例も交えてご紹介します。
持続可能な社会の実現は企業が考えなくてはならない課題です。限りある資源を効率的に活用すべく、SAPのソリューションがサステナビリティの実現のためのサポートをいたします。
最新の記事
記事総数:25
コロナウィルス感染拡大で浮き彫りになる決算・監査のDX実態
作成者:SAP Japan SolEx 編集部、投稿日:2020年8月18日
これまで働き方改革や効率化の中で緩やかに進められていたDXが、コロナウィルス感染症の到来で突如必須の変革として各企業、各個人に求められるようになりました。そんな中、DXの対応が後回しになりがちであった経理部門において、「決算が締まらない」という形で決算業務に潜む問題が顕在化しました。
サステナビリティと気候変動対策CLIMATE21について
作成者:福岡 浩二、投稿日:2020年7月20日
2020年6月に行われたSAPのグローバル最大イベントSAPPHIRE NOWでは、「回復力(Resiliency)」「収益力(Profitability)」「サステナビリティ(Sustainability):持続可能性」をキーワードに、多くの新しい発表を行いました。
その中で今回は、気候変動抑止目的の新プログラム”CLIMATE21”の紹介を通じて、日本でもSDGsなどで改めて注目されている「サステナビリティ」について考えてみたいと思います。
SAPはバイヤーとサプライヤーのつながりを引き続き支援するために、SAP Ariba Discoveryの無償利用の期間を延長します
作成者:SAP インテリジェントスペンド事業本部 マーケティング、投稿日:2020年7月1日
弊社ではSAP Discoveryの無償利用期間を2020年12月末まで延長します。
これにより引き続きバイヤーが調達ニーズをポスティングし、Ariba Network 上に登録されている400万のサプライヤーは誰でも、該当物品やサービスが納品可能な旨を返信し、手数料なしで取引を行っていただけます。
SAP Innovation Awards 2020 受賞取り組みから未来を読む
作成者:松井 昌代、投稿日:2020年6月22日
2020年3月17日、各界の有識者やコミュニティーリーダー、SAP主要部門の責任者から構成される審査員によって選ばれた今年のSAP Innovation Awards の受賞取り組みが発表されました。年初1月3日のエントリー締め切り後、2ラウンドの審査を経て選ばれたのは20の取り組みでした。
ヴァロラ社(スイス)の”無人コンビニ”への挑戦
作成者:土屋 貴広、投稿日:2020年6月16日
「Amazon Go」などを代表とした AIを活用した”無人コンビニ”の開発は近年世界中で行われていますが、やはりそれらを後押ししているひとつの要因は「人手不足の問題」ではないでしょうか。コンビニ先進国である日本でも、24時間営業問題などが社会的な関心を集めたことから経産省が「新たなコンビニのあり方検討会」を発足させ、2020年2月に報告書を発表するなど、コンビニのビジネスモデルの変革を促しています。
サステイナブル調達による企業価値の向上
作成者:太田 智、投稿日:2020年5月11日
調達活動を推進する上で、取引先(購買先)の管理は重要な要素です。
一般的な取引先の管理は、取引先の財務状況や反社会的組織とのつながりがないかなど、取引先自身が事業を継続していく上で健全か否かを確認することが主になります。これは、自社の事業継続性を担保するための活動です。
しかし、大手企業ともなれば取引先が数千におよぶこともあり、取引先を管理するだけでも非常に沢山の労力がかかります。また取引先を自社だけで評価することは難しいため、外部の専門業者に委託していることも多く、自社で収集した情報と外部から収集した情報の整理も大変です。
VUCAと表される不確実・不安定な時代において、取引先の経営環境が急激に変化することも考えられ、またグローバル化により海外企業からの仕入れが増えていることも考えあわせると、取引先管理の高度化と効率化は今後ますます重要になってきます。
不確定時代に求められるPurpose主導型組織へ
作成者:福岡 浩二、投稿日:2020年4月23日
世界規模で起こっている疫病・災害・政治・社会・環境問題は、国政をあずかる政治家やグローバル企業だけでなく、あらゆる国・地域・団体、そして所属する個々人にとってもはや他人事ではなくなってきました。
世界最大規模の資産運用会社ブラックロックは、2020年はESG(環境・社会・統治)軸での運用をさらに強化する、との書簡を投資家向けにあてたことも話題になりました。
但し、企業だけが投資家向けに発信するだけではそれもまた限界があります。企業に所属する個々人が、組織との繋がりも含めて自発的に活動を起こすことが、今こそ求められていると感じます。
SAPでは、以前より「Purpose(目的)」 を重視した企業活動の方針を掲げています。耳慣れない言葉かもしれますが、要は「存在意義」です。
デジタルトランスフォーメーション – キーワードで辿るIntelligent Enterpriseへの道のり
作成者:森川 衡、投稿日:2019年10月28日
デジタルトランスフォーメーション。デジタル変革。DX。今やITを活用した取り組みは全てこれらの言葉に包括されてひとり歩きしていますが、具体的にそれが何を意味するのかを明確に説明している会社は少ないように思います。
SAPは2018年から「Intelligent Enterprise」という明確な定義を打ち出し、伝統的なERPの分野に新たな先端技術を組み合わせて、仕事の在り方を変えようとしています。今回のシリーズでは、Intelligent Enterpriseを実現するための段階的ステップを最新の取り組み事例でご紹介します。
・XデータとOデータが融合したExperience Economy
・SaaS/クラウドで実現する変化への対応
・「データ駆動型」を興すには
・デジタル技術が可能にするビジネスモデル創造
・広く社会に目を向けて
シグニファイに学ぶモノ売りからコト売り
作成者:柳浦 健一郎、投稿日:2019年6月19日
前回のブログで取り上げたシグニファイ社が、2019年3月27日に発表されたSAP Innovation Award 2019 で見事Next Gen Innovation部門で受賞者となられました。新たなビジネスモデルと革新的な技術を活用することで価値を創造し、照明の可能性を最大限引き出したことが評価された点とのことです。今回のブログでは受賞したシグニファイ社の発表内容をもとに深堀を行い、モノ売りから脱却しコト売りにシフトするためのポイントを探ってみたいと思います。
コープの持続可能な買い物と”廃棄ゼロ(ゼロ・ウェイスト)”の取り組み
作成者:熊谷 安希子、投稿日:2019年6月19日
昨今日本でも、賞味期限切れ食品を売る店が人気を博していたり、食品ロスを減らそうと、コンビニ各社が消費期限が迫った弁当やおにぎりにポイント還元していくなどロスの削減は世界的な課題になっています。282843_Hands-recycling_R_purple
世界の食料廃棄量は年間約13億トン で、人の消費のために生産された食料のおよそ1/3が廃棄されているといいます。*1
食料が消費されずに捨てられるということは、その食料を育てるのにかかった人件費や土地代、肥料代など莫大なコストも無駄にしていることになります。また食品廃棄を処理するのにも費用が発生しているのです。
照明でお客様のビジネスに貢献するシグニファイ
作成者:柳浦 健一郎、投稿日:2019年3月22日
日々の生活で意識せず存在する照明。電気の歴史とともに照明は人類の生活をより快適なものにしてきました。今回のブログではこの照明(ライト)にスポットライトを当て、製造業における変革について考察します。
グローバルで新事業創造に取り組む旭化成に学ぶ、日本企業の価値創造力を高める上での勘所
作成者:神山 峰郎、投稿日:2019年1月18日
2018年12月に開催された「SAP Leonardo Now Tokyo」からSAPジャパンのチーフイノベーションオフィサー 首藤聡一郎がホストしたセッション「日本企業の価値創造力を高める上での勘所」にて行われた事例講 ...
「2025年の崖」への一考察:危機なのか、好機なのか?経済産業省デジタルトランスフォーメーションレポートを例にして
作成者:佐藤 恭平、投稿日:2018年9月25日
前回リリースした「世界の最新デジタルトランスフォーメーション成功事例から見えてくること」以降、お客様とデジタルトランスフォーメーションについて会話する機会はますます増えています。 さらに9月7日には経済産業省からデジタル ...
インダストリー4.0は、ドイツの対外競争力を高めるため、に非ず
作成者:古澤 昌宏、投稿日:2018年9月21日
インダストリー4.0は「なんのために」あるいは「何を目的として」策定され、実行に移されているのか、が本稿の主題です。 インダストリー4.0の一般的な理解 ドイツ技術科学アカデミー (通称acatech) のワーキンググル ...
水資源の保護—清潔で安全な飲める水の普及に向けた取り組み
作成者:横山 浩実、投稿日:2018年9月20日
水道の蛇口をひねれば衛生的な水が出てくる。日本では当たり前の日常も、社会基盤が十分整備されていない発展途上国では大きな課題です。インドでは6300万人もの人々が飲用水を手に入れられない環境で暮らしています。特に地方におい ...
ハイドロ・タスマニア: モバイル活用による作業員の生産性向上と意思決定の迅速化
作成者:田積 まどか、投稿日:2018年9月20日
オーストラリアの最南端にあるタスマニア州。 北海道より小さく九州より少し大きなタスマニア島を中心とした小さな州ですが、自然が多く残りオーストラリアの観光地としても人気のあるところです。 タスマニア島は、総面積の3割以上が ...
世界の最新デジタルトランスフォーメーション成功事例から見えてくること
作成者:佐藤 恭平、投稿日:2018年6月22日
今や「デジタルトランスフォーメーション」という言葉を検索すると、30万件に届こうかというほどの記事にヒットします。
弊社内でも、この言葉を聞かない日はありません。しかし、弊社では単にSAP S/4HANAやSAP Leonardoといった弊社最新ソリューションをお使いいただくことのみを切り取って、デジタルトランスフォーメーションと呼んではいません。
スイス連邦鉄道(SBB)再生可能エネルギー100%達成に向けた電力デマンド管理
作成者:松尾 康男、投稿日:2018年6月21日
スイス連邦鉄道(SBB:Schweizerische Bundesbahnen)は、スイス国内を中心に旅客および貨物の輸送を行なっており、1日あたり125万人の乗客と21万トンの貨物を運んでいます。1930年代から列車の電化を進め、現在ではすべての列車が電化されています。電力消費型産業が少ないスイスにおいて、SBBは最大の電力消費者であることから、エネルギー効率改善および温室効果ガスの排出削減に取り組んできています。
農作物病害との戦いにビッグデータで立ち向かう ~ ウォーターワッチ・コーペラティブの挑戦
作成者:大滝 明彦、投稿日:2018年6月21日
世界的な飢餓の問題は複雑であり、世界の食糧供給に対する脅威として、人口増加、耕作地の喪失、水資源の先細り、気候変動などがあげられます。
これら現代のチャレンジだけではなく、農業に従事する人々にとって何世紀にもわたる「敵」がいました。農作物病害です。害虫や病原体による農作物の損失は毎年数十億ドルもの損失となっています。
そこに最新の情報テクノロジーで古い敵との戦いの流れを有利にもっていくことができるのではないかと考えるイノベーターたちが現れました。
自らの目的・使命を考え仕事に取り組む喜び
作成者:古澤 昌宏、投稿日:2018年3月15日
SAPジャパン社員が研修を通じて体験した、「明確な目的をもって仕事に取り組む意義」についてお伝えします。
“空気を使った分だけ払う” サービスへビジネスモデルを変革させたケーザー・コンプレッサー
作成者:五十嵐 剛、投稿日:2015年3月9日
ケーザー・コンプレッサーが、目指した“空気を使った分だけ払う”サービスビジネスへの変革、それを実現した仕組み、そして市場全体に与える潜在的な可能性についてもお伝えします。
電力・ガスシステム改革で激変する日本のエネルギー市場――第1回:これから何が起こるのか?~海外事例から読み解く
作成者:川島 浩史、投稿日:2015年2月3日
日本の公益業界が市場自由化などに向けて今、取り組むべき課題と、その解決の方向について考えていきたいと思います。第1回は、「これから何が起こるのか?~海外事例から読み解く」というテーマでお伝えします。
既存BWをHANAで高速化したサザン・カリフォルニア・エジソン
作成者:村田 聡一郎、投稿日:2012年11月30日
本日は、現在のSAP HANA利用例の中でもっとも数が多く、もっともリスクが低く、もっともすばやくROIが得られる”鉄板”ユースケース、BW on HANAの事例を紹介する。 当ブログはどちらかというとSAPやSAP H ...
スマートメーター網への布石、見える化で節電~イギリスの電力・ガス最大手セントリカ
作成者:村田 聡一郎、投稿日:2012年4月23日
セントリカ Centrica は、イギリス最大のユーティリティ(電力・ガス供給)企業である。おもにBritish Gasというブランド名で、ガスおよそ1,000万契約、電気は一般家庭600万契約、事業所100万契約を保有 ...
