SAP Ariba Networkを活用した中小企業の海外進出

日本の中小企業が海外進出を考えるとき、さまざまな課題があります。SAP Ariba Networkを活用すれば、その課題を解決できるかもしれません。

Ariba Networkのイメージ図

日系企業の海外進出の現状

日本の中小企業が海外進出を考えるとき、大きな障害となるのは何でしょうか。
下のデータのように、大きな障壁は、販売先の確保、海外での信頼できるパートナー確保、さらには的確な現地のニーズ把握と並びます。つまり、必要な顧客、販路、パートナーといったビジネスをするうえで不可欠な情報を入手できないために、たとえ優れた技術や製品があったとしても、海外進出をあきらめてしまう、もしくは海外に進出しても失敗してしまう、ということがありそうです。


こうした情報は、すでに大規模に海外展開している商社や大企業には多く集まっており、同じ日本の企業でも獲得できる情報に大きな差があります。実際、日本の多くの部品メーカーが完成品メーカーと一緒に護送船団方式で海外進出を果たしたのは、中小企業でもこうした必要不可欠な情報を得られるネットワークをそのまま海外にも持ち込むことができたから、と言えるでしょう。
しかし現在、世界はフラットになってきていると言われています。情報通信技術が発達し、情報獲得は容易かつ安価にできるようになり、英語を共通語としてビジネスを行う慣例も広がってきました。すなわち、世界標準のプラットフォームとつながりそこで新しいネットワークを構築することができれば、言語や国の枠を超えたビジネスの可能性が広がり、日本の中小企業に大きなインパクトをもたらします。

その一役を担うのが、世界最大級のB2BプラットフォームSAP Ariba Networkです。

SAP Ariba Networkの活用

SAP Ariba Networkは、SAPが提供する、世界最大規模の調達・購買のプラットフォームです。バイヤー企業とサプライヤ企業を電子的につなぎ、バイヤー企業のサプライヤ検索、見積依頼、契約締結、発注(サプライヤにとっては受注)、検収、請求処理までの一連の業務をSAP Ariba Network上で双方向にコミュニケーションできます。

Ariba Networkのイメージ図

このネットワークを活用することにより、海外での販路拡大を目指すサプライヤ企業と、商品やサービスを必要としているバイヤー企業とをマッチングすることが可能となります。ます。ご利用にかかる費用は、実際に取引(公募への応札)を行う際の取引金額に応じて発生するため、中小企業の課題である販路の開拓を、大きな先行投資等もなく、安価に確保することが可能です。また、取引自体は、当事者企業間(調達元、サプライヤ)での決済となるため、ネットワーク利用費以外の中間口銭は必要なく、その費用をコンサルティングなどへの付加業務へ投入していただけます。



SAP Ariba Networkを活用してできること

  • グローバルのバイヤー企業からの新規サプライヤ検索
    SAP Ariba Networkにサプライヤとしてアカウント登録をすることで、バイヤー企業が新規サプライヤを検索する際に、諸条件がマッチすれば、公募募集候補として見積依頼を受け取ることが可能です。
  • SAP Ariba Network上でオープンに公開されている公募案件の検索
    グローバルのバイヤー企業が公開している調達案件(公開入札)一覧を閲覧、検索し、サプライヤ企業側からコンタクトすることが可能です。

利用手順

具体的な登録ステップは以下の通りです。
1.Webブラウザ上で、アカウントの新規登録をします。(登録無料)
 SAP Aribaアカウント登録はこちら
2.貴社プロファイル情報の入力(貴社取り扱い、販売製品、供給可能エリアなど)
3.公募案件を都度チェック、応札

バイヤー企業が新規サプライヤを検索する際には、主に下のような点に注目しています。プロファイル入力の際に留意して登録しておくと良いでしょう。



ご利用のアカウントタイプによっては、費用がかかります。費用詳細についてはこちらをご確認ください。

Covid-19状況下におけるSAP Ariba Network事例

バイヤー企業が、SAP Ariba Networkを活用して新規にサプライヤと出会い、必要な商材を調達したニューヨーク市の事例があります。
COVID-19感染拡大に伴う病床不足で、急遽ニューヨーク市郊外のビルを仮設病院に改造することになりました。そこに建設資材を供給していたRam Tool and Supply社は、患者用ベッド500台が見つからず混乱する現場を目の当たりにしました。当日中にベッド500台を調達する必要があった担当者は、心当たりのある取引先に片っ端から連絡したものの、該当サプライヤは見つかりません。 「いまから30分以内に患者用ベッド500台を調達したい」という要求は、通常は調達先を探すのに3か月かかることを考えると、当初はあり得ない要求でしたが、Ariba Discovery(Ariba Networkの検索機能)で ”hospital beds”と入力したところ、該当サプライヤが見つかります。これまで取引のない会社でしたが、東奔西走の末、先方担当役員の連絡先を入手、連絡し、ベッド500台は翌週月曜日に無事納品されました。
これまで取引のなかったサプライヤとAriba Network上でつながり、ベッド不足の危機を短時間で回避した印象的な事例となりました。
詳細はこちらのブログをお読みください。

JAPANブランド育成支援等事業について

中小企業庁発表のJAPANブランド育成支援等事業は、全国展開や海外展開、新たな観光需要の獲得のために、新商品・サービス開発、販路開拓・ブランディング等の取組を中小企業等が行う場合の補助金の支援を目的とした事業です。
この事業をご支援するため、SAPジャパンでは、SAP Aribaソリューションのご紹介やグローバル情報の提供を行っています。

まずは無料登録で海外進出の第一歩を

このようにSAP Aribaは、日本語にも対応した世界最大規模の調達・購買のプラットフォームです。
アカウント登録は無料ですので、まずは登録して海外進出の第一歩を踏み出してみませんか。

SAP Ariba 詳細・お問い合わせはこちら

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