SaaS型ERPによるスピーディな導入で、増加する国内外拠点との迅速な連携と統制を強化。最短約6週間での運用開始を実現

企業経営におけるグローバル経営の展開や国内拠点の増加において、関係企業間でのデータ連携やリアルタイムな経営状況の把握ができないといった課題が発生しています。こうした課題を解消するのが、中堅企業向けのクラウドERP「SAP Business ByDesign」と、その導入を短期間で実現する株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ(以下、NTTデータGSL)が提供するSAP認定テンプレート「GBMT® Finance quick package」です。コンサルティングサポート、包括的なプロジェクトドキュメント、カスタマイズによって、最短約6週間で導入から会計業務運用まで実現。国内外の拠点のデータ連携によりガバナンス強化とビジネスの迅速化をサポートします。

増加する国内外拠点の基幹システムにかかわる課題とは

中堅・中小企業の国内における複数拠点の展開や海外拠点の立ち上げにおいて、各拠点で利用する業務システムの立ち上げが障害となることがあります。業務の増大に柔軟・スピーディに対応できず、ビジネスの迅速性や拠点の統制に問題が生じることや、海外の商習慣や法制度にあったシステムを優先することで本社システムとの連携が困難となり、各拠点のリアルタイムな事業状況の把握・管理ができず、経営判断に支障が生じてしまうなどです。

本社が運用するERP製品を全拠点に横展開すれば、状況のリアルタイムな把握や統制についての課題は最小限に抑えられますが、その一方で導入のためのコストや期間が過剰にかかってしまうという別の問題が生じます。また、国内拠点や海外拠点では業務が限定的である場合もあり、必ずしも本社で利用するような大規模なERP製品を導入することが良いとも限りません。

このような現状を踏まえ、国内外に拠点を持つ企業では「二層ERP」での導入が進んでいます。本社にはSAP S/4HANAを導入し、小規模な国内・海外拠点には中堅企業向けのクラウドERPを導入して連携させる方法です。本社と他拠点でERPを使い分けることで、拠点の規模に応じた速やかで柔軟な導入が可能となります。

図 二層ERPで導入することで、拠点規模に合わせた柔軟な導入が可能に
図 二層ERPで導入することで、拠点規模に合わせた柔軟な導入が可能に


特に競争が激しいグローバル展開においては、スピーディなシステム基盤の構築が求められています。そこで、システム導入・運用に工数をかけず、柔軟な対応をしたいといったニーズにマッチするのが、SAPが提供する中堅企業向けクラウドERPのSAP Business ByDesignです。多くの企業が導入するERPプロダクトのSAP S/4HANAは大規模な基幹システムに向いていますが、SAP Business ByDesignは、中堅・中小企業向けの、より低コストで導入を可能とするSaaS型ERPです。財務、販売から、製品管理や購買までのすべてに対し、事前構築済みのプロセスを提供します。SaaS型で提供されるためスピーディかつ柔軟に拡張していくことが可能で、多数の拠点を展開する企業が、グループ全体の経営状況を共通の方針で管理できます。

そして、SAP Business ByDesignの短期導入を実現するために開発されたのが、NTTデータGSLが提供するSAP認定パートナパッケージソリューション(QPPS)「GBMT Finance quick package」です。

国内外の多拠点経営を行う日本企業のIT課題を解決

NTTデータGSLは、SAP AWARD OF EXCELLENCEを9年連続で受賞しているSAP認定パートナーです。経営課題やITに関する課題の解決に向けたコンサルティングやシステム設計・構築・運用保守までを一気通貫で提供しています。

そんなNTTデータGSL は、国内外70社以上のSAP導入プロジェクトのノウハウが凝縮されたSAP認定テンプレート GBMTシリーズを提供しており、テンプレートアプローチを採用することにより、短期間/確実な導入を実現します。シリーズの一つである、GBMT Finance quick package は、このテンプレートを活用することで、国内外の多拠点経営において不可欠となる会計機能などを短期間で導入できます。

また、NTTデータGSLはシステムのグローバル化需要に応えるため、NTTデータグループの SAP事業の中核会社として設立されたSAPグローバル体制*の一員です。世界58カ国・地域に広がるNTTデータグループの海外拠点と連携し、オフショアリソースの活用と優れたソリューションの導入で、日本企業のグローバル経営を支援しています。SAP S/4HANAの導入に加え、豊富なSAP Business ByDesignの導入実績があり、そのノウハウを活かして迅速な海外拠点のシステム基盤構築をサポートします。

*:国内外のNTTデータグループ会社の持つSAP事業のリソースを最大限に活用し、お客様にワンストップでグローバルベストプラクティスを提供するためのグループ内の連携体制のこと。

GBMT Finance quick package とは

GBMT Finance quick package は、企業経営に不可欠な会計機能を装備したテンプレートです。その最大の特徴は「ERPの短期導入」で、稼働まで通常2~3ヶ月かかる導入期間を大幅に短縮できます。GBMT Finance quick packageのテンプレートは一般会計や経費精算、債務・債券、固定資産など会計機能に特化しており、プリセットされたドキュメントや設定を活用すれば最短約6週間で財務会計機能の稼働が実現します。また、財務管理の他にも、販売管理、購買管理、プロジェクト管理、生産管理などのERP機能を、事業規模の拡大に応じて柔軟に拡張することも可能です。

海外拠点でのERP導入は、現地の言語や通貨、法律に準拠できるかどうかもポイントになりますが、現地でのIT人材の不足や、ERP導入に潤沢な予算が確保できないなどの課題から、いかに負担を低減し、短期間で導入できるかが重要です。GBMT Finance quick packageを活用することで、短期間での導入はもちろん、海外拠点での必要十分なデータのみをアップロードすることで企業の要望に合わせた期間、機能での導入が可能となります。

グローバルビジネスを前提としているため、13の言語、及びマルチ通貨にも標準で対応しています。1インスタンスで複数会社に対応し、NTTデータGSLの独自のノウハウが凝縮された複数の元帳対応に加え、データダウンロード、銀行自動消込なども提供します。さらに会計管理のレポートやダッシュボードが標準装備されており、導入後すぐに利用することができます。導入費用は800万円~で、ライセンス費用は年間210万円~(5ユーザー)となっています。

NTT DATA Global Solutions Corporation: GBMT Finance quick packageのご説明動画(別ウィンドウで開きます)

株式会社スノーピークにおける事例: 欧米子会社設立と同時にクラウド型ERPを導入し スピーディな立ち上げ、グローバル連携を実現

1958年に新潟県三条市で創業し、日本を代表するアウトドアブランドとして知られる株式会社スノーピーク。同社は海外への本格進出に向けて、英国および米国に子会社を設立。日本で運用しているSAP S/4HANAとの連携を見据えて子会社のIT基盤にSaaS型ERPソリューション「SAP Business ByDesign」を採用し、NTTデータグローバルソリューションズの支援のもと、英国子会社で本稼働しました。
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国内拠点や海外拠点でのシステム基盤の構築には、その拠点に必要な規模感、機能、導入・運用に割ける人的リソースなどを踏まえ、ビジネスサイズに合わせたものを選定することが、柔軟でスピーディなERP導入を実現するポイントになります。NTTデータGSLの GBMT Finance quick packageは短期間導入を可能にし、本社と各拠点におけるデータ連携と統制を強化し、日本企業の迅速なグローバル展開を支援します。

その他のパッケージのご紹介:SAP認定テンプレートGBMTをSAP S/4HANAの導入にも活用

GBMT for use with SAP S/4HANA
NTTデータGSLでは、「GBMT for use with SAP S/4HANA」も提供しています。業務シナリオとシステム機能をプリセットしており、導入に必要な方法論と各種ドキュメントを提供しているため、SAP S/4HANAの導入を最短5ヶ月で実現します。

販売、在庫・購買、ロジスティクス、財務、会計、固定資産、検収、請求など、受発注取引から売上仕入計上までを一貫してシステム管理できます。グローバルビジネスを展開する企業から要望の高い三国間取引や諸掛計上、複数元帳管理も可能です。

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