クラウド会計システムを使いたい中堅中小企業に最短4週間・低コストで導入を支援。リアルタイムで迅速な経営判断へ

中堅中小企業向けSaaS型のクラウドERP「SAP Business ByDesign®」は、一元的に統合されたソリューションであり、企業の財務・販売・製品管理・購買などのあらゆる業務に対応し、リアルタイム分析や速やかな経営判断を支える俊敏性をもたらします。スターコンサルティング株式会社(以下、スターコンサルティング)は、SAP Business ByDesignをベースに必要機能を厳選して組み込み、会計領域に特化した標準テンプレートとして、SAP認定パートナーパッケージソリューション「Simple Accounting by Star Consulting」(以下、SAbS)を提供しています。クラウドERP基盤で会計システムをシンプルに使いたい、組織統廃合による独自会計システムへの早期刷新が必要などの要望に対し、最短4週間で導入を実現。リアルタイムで迅速な経営判断をサポートします。

中堅中小企業が抱えるクラウドERPと会計システムにおける課題

昨今では中堅中小企業こそERPを導入して、組織内のデータを一元管理し、業務の効率化と迅速な経営判断に活用しようという動きが強まり、低コスト・短期間での導入が可能なクラウドERPに注目が集まっています。SAPが提供するSAP Business ByDesignは、単一クラウド上で会計・財務管理、顧客管理、調達・購買、プロジェクト管理など、基幹業務に対応する機能を兼ね備えている、中堅中小企業や国内・海外複数拠点向けのSaaS型クラウドERPです。SAP Business ByDesignを導入することで、様々なデータをリアルタイムで可視化し、自社のプロダクトやサービスの改善、経営判断などにおいて大きな効果をもたらします。

導入の際に重要となるのはスコープ定義です。SAP Business ByDesignはERPパッケージのため、様々な基幹業務に対応した機能を利用することが可能です。ただし、お客様の業種や事業特性、システムリプレイスに求められる期間・コストなどの制約、周辺システムの構成・保守期限、グループ企業群への展開要否などを総合的に判断し、SAP Business ByDesignの利用機能(=導入スコープ)を明確にすることがポイントとなります。場合によっては、クラウドERPの会計領域部分のみを導入するということが、お客様にとっての有用なソリューションとなり得ることもあります。以下に具体的なケースを挙げてみましょう。

クラウドERPの会計領域部分のみの導入が有用なケース

  • 多数のエンドユーザーを対象とするB to C型業務の場合、フロントシステムに独自の作り込み要素が求められるため、すべてをERPに置き換えることが難しい(生命保険事業者、損害保険事業者、携帯電話事業者、太陽光発電事業者、ファンサイト運営業者、戸建住宅販売事業者など)
  • 分析要件を十分に考慮せず個別最適でフロントシステムを複数構築してきた結果、会計システムとの連携がシステムごとにExcel経由などの疎結合となっており、月次損益管理に相当の手間がかかっている
  • 事業売却によりTSA(Transition Service Agreement)期間内に現行のグループシステムから離脱が必要となるが、会計システムだけは早期の切替が必要
  • 海外複数拠点への短期事業展開を計画しており、立ち上げ当初の調達、経費関連の処理のため、先行してグローバルで利用できる会計システムが必要
これらのケースに対する答えの一つとなるのが、スターコンサルティングが提供するSAP認定パートナーパッケージソリューション(QPPS)「Simple Accounting by Star Consulting」です。SAP Business ByDesignをベースに、必要機能を厳選して組み込み、会計領域に特化した標準テンプレートが用意されている会計パッケージで、これを活用することで財務会計システムの刷新を最短4週間で実現します。

財務会計、ITコンサルティングのプロフェッショナルとして中堅中小企業を支援

スターコンサルティングは、単体・連結決算早期化や内部統制プロセス構築、原価計算構築、損益管理構築といったビジネスプロセスのコンサルティングに加え、IT戦略立案、IT運用サービス改善、ITコスト削減などのIT関連コンサルティングや、プロジェクトの進捗管理とリソース管理、リスクマネジメントなど、プロジェクトマネジメントの支援などを行なっている財務会計、ITコンサルティングのプロフェッショナルです。
SAP S/4HANA®やSAP Business ByDesignの導入実績も豊富で、2020年9月にはSAPパートナー制度においてゴールドパートナーに認定されています。コンサルタントは、会計やITなど、業務に対する豊富な知識と経験を持ち、プロジェクトを成功させるためにはどうすればいいのかを常に考えた顧客第一主義に徹した姿勢が高い評価を受け、顧客企業の成功のため尽力しています。

コンサルティング業務に加え、ヘルプデスクや企業合併・組織変更への対応、業務マニュアル、操作マニュアル作成などの、ベトナム最大手のIT企業と連携した保守運用サービスに加え、データ入力・作成・チェック・分析など経理、人事、総務など間接部門全般の業務アウトソーシングサービスも提供しています。

ERPパッケージがクラウド化されることにより、「Fit to Standard」という導入方法論がよりクローズアップされてきています。これは、標準機能をフル活用することで、定期的なバージョンアップにより最新機能を活用できるというパッケージ導入メリットを最大限に生かせるという点がある一方で、業務とERPパッケージの機能、加えてマネジメントに精通していないと、実際の運用に耐え得る業務プロセスが提供できないといった、導入に難しさを伴う場合があります。スターコンサルティングは、会計やプロジェクトマネジメント、そしてERPに関するノウハウやスキルを活かし、「Fit to Standard」導入方法論に基づいた、最適なクラウドERP導入支援を提供しています。

クラウドERPの標準機能をフル活用するSimple Accounting by Star Consulting

スターコンサルティングが提供するSAbSは、「クラウドERP基盤で利用できる会計パッケージが欲しい!」というお客様の要望に応えるため開発された、SAP Business ByDesignをベースとした会計領域に特化した標準テンプレートです。クラウドERP導入のプロフェッショナルである同社独自の導入・運用ノウハウに基づき、日本国内の物販、製造、建設業向けの標準勘定コードが用意されています。
ほとんどの会計機能を標準テンプレートで提供
ほとんどの会計機能を標準テンプレートで提供


SAbSは3つの特長を持っています。

Quick and Valuable

短期間・低コストでの会計システムの導入を可能とすることです。導入期間は最短4週間で、初期設定費用は160万円、5ユーザーのライセンス費用は年間300万円と明確な料金体系になっており、システム構築のためのコスト管理も容易になります。

All in One

用意されている標準コンテンツを活用することで、最低限の初期設定で利用が可能となることです。標準オペレーションフローや操作マニュアル、標準勘定コードや標準移行ツールなどを活用することで、超短期間での会計システムの構築が実現できます。

Flexible and Scalable

明解なライセンス体系でありながらも、業務に合わせたカスタマイズや柔軟な拡張が容易であることです。初期設定時に固有業務にあわせた柔軟なカスタマイズが可能で、子会社への展開やシステムの追加開発など将来的な拡張も実現します。

会計システムに関する中堅中小企業固有の課題を解決に導く

これらの特長を持つSAbSは、中堅企業や急成長中の企業、IPO準備中企業、またはIPO後に数年経過した企業、M&Aでの買収先企業、大企業の3rd Tierに位置する中堅中小企業などに最適です。

SAbSの強みには「データ一括登録機能」があります。SAP Business ByDesign標準で提供されている一括登録機能をさらに使いやすく改善した機能であり、SAP Business ByDesignを会計領域に導入する際のポイントともなる周辺システムからの会計データ連携において、有用な機能となります。これにより、財務・経理担当者の伝票登録時の負担を軽減することはもちろん、個別にデータ連携機能を開発する必要も減り、導入コストの低減に寄与します。

一括登録機能のイメージ(Excelマクロ)
一括登録機能のイメージ(Excelマクロ)


さらに、「フリー原価対象」を活用することで、組織以外の切口での多次元損益管理も可能となります。フリー原価対象とは、SAP Business ByDesignで提供されているマスターであり、お客様が自由に定義できる収益・原価コレクタ(収益・原価を収集することができる)マスターのことを指します。このマスターを活用することにより、収益と原価のデータを任意の単位に収集し、お客様の要望に合ったフレキシブルな損益管理を実現することができます。詳しくはこちらのBlog記事をご確認ください。

Simple Accounting by Star Consultingご紹介(別ウィンドウで開きます)


A社における検討事例:クラウドERPとSAbSの導入により、データの一元管理と損益分析の工数大幅削減を狙う

A社は売上高20億規模、複数のB to C型コンテンツビジネスを事業とするモデルで業績を伸ばしていましたが、コンテンツ種別ごとに個別最適なフロントシステムを構築してきたことにより、損益管理がタイムリーに実施できず、分析に必要な情報収集・加工に膨大な時間と工数が必要となっていました。既存会計システムのリニューアル期限が迫ることをきっかけにSAP Business ByDesignとスターコンサルティングが提供するSAbSの会計パッケージ導入を検討することとなりました。

検討時のポイントは3つでした。1つ目はSAPがグローバルで利用されているブランドであり、過去から現在、未来に向けてのクラウドERPへの研究開発投資を活発に行っていること。合わせてSAP Business ByDesignをベースとした財務・会計機能の導入後には、購買、販売機能など、段階的に機能を追加できる将来展開が可能なことです。
2つ目はSAbSであればすぐに利用できる標準テンプレートがあらかじめ用意されており、自社の要件を追加するためのオプションも含めて費用が明確で、短期導入ができること、保守運用体制も手厚いことです。
3つ目は、フロントシステムの機能改善も含めた一気通貫での新規業務フロー構築を目指すため、業務とクラウドERPに精通している導入ベンダーであることです。

SAbS導入をきっかけに、周辺システムからのデータ連携方式や仕様を再整理し、フリー原価対象マスターを活用することで、損益分析にかかっていた工数の大幅削減が見込まれています。さらに、データが一元管理できるようになることで、これまで気づくことができなかった新たな収益改善ポイントの可視化および、それに伴う業績の改善をも狙います。今回の導入の付加価値として、証憑の電⼦化や、伝票のモバイル承認などリモートによる業務もより一層加速することでしょう。
A社は、スターコンサルティングが持つ「Fit to Standard」を推し進めていくための業務知識やコンサルティングスキルが、こうした成果につながる大きなドライバーとなることを期待しています。
(※A社へのSAbS導入プロジェクトは来春開始を目指し、現在計画が進められています)

中堅中小企業においてクラウドERPの導入が注目されている昨今、スターコンサルティングは、SaaS型クラウドERPであるSAP Business ByDesignとその基盤を使った会計パッケージを活用して中堅中小企業のあらゆる課題の解決に応え、経営者の意思決定支援から、情報管理システムの企画構想、業務改革、システム導入、導入後の運用保守サービスまで、企業活動の基盤構築など総合的な支援を推し進めていきます。

>>スターコンサルティング株式会社について詳しく知りたい方はこちら

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