迅速な業務把握・情報把握による経営判断へ。リアルタイム経営管理分析に向けて、豊富な知見を活かして短期間で支援

リアルタイムで経営指標を把握して素早い経営判断が求められる今、BI(Business Intelligence)ツールが必要不可欠です。BI、拡張分析、予測分析、プランニング機能までが統合された環境をクラウド型で提供する「SAP Analytics Cloud®」と、SAP 認定パートナーである株式会社JSOL(以下、JSOL)が提供するソリューション「J-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレート」を活用することで、経営管理領域における分析を支援し、プロジェクト開始から最短2週間、低コストでの導入を可能とします。

迅速な経営判断には、リアルタイムでのデータ可視化と分析が必須

あらゆる企業でのIT化が進み、企業のDX化や働き方改革が加速する中、2021年に一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が発表した『企業IT動向調査報告書2021*』によると、IT投資で解決したい中長期的な経営課題の1位に「迅速な業務把握、情報把握(リアルタイム経営)」が選ばれています。過去2年間1位であった「業務プロセスの効率化(省力化、業務コスト削減)」と順位が入れ替わっている形で、企業からの関心の高さがうかがえます。

しかし、迅速な業務把握、情報把握のためにBIツールを導入し、かつ経営判断のための分析を実行するまでにはいくつかの課題が存在します。まず前提となるBIツールの導入です。導入準備として行わなければならない要件定義や開発には専門知識が必要で、データの準備にかかる労力や導入後の活用に不安を感じる企業が多く、導入へのハードルとなっています。
次に、データ分析における課題です。BIツールは導入したものの、迅速な業務把握、情報把握(リアルタイム経営)にはどの切り口で分析をすればよいか、また経営課題としてみるべきポイントがわからないためKPI設定ができないなどの不安を抱えている企業があります。企業が持つ大量のデータを統計的に分析・予測し経営判断に活かしていくことは重要と知りつつも、十分に使いこなせていない企業が少なくないのです。

「BIツールを導入しデータ分析をしたい」、「専門知識がなく、どのようにデータを分析すればいいかわからない」、「予測分析や、さらに高度な統計分析にデータを活用したい」と考えている企業を支援し、迅速な経営判断を可能とするのが、JSOLが提供するSAP認定パートナーパッケージソリューション(QPPS)である「J-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレート」です。SAP Analytics Cloudをベースとしたこのテンプレートは経営管理領域の分析を対象として作成されているため、予算や計画などのデータを様々な切り口で分析し、さらにAIによる高度な分析を通じて経営管理の効率化と素早い経営判断に貢献します。

*:一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会が発行した『企業IT動向調査報告書2021』参照

豊富な知見から独自開発したJ-Modelシリーズで低コスト・短期間・低リスクでの導入を支援

J-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレートを開発したJSOLは、日本総合研究所とエヌ・ティ・ティ・データのグループ企業で、ICTコンサルティングやシステム構築、アウトソーシングなどに対応したシステムインテグレーターです。金融・公共・産業など、幅広い領域での高度なテクノロジーと業務ノウハウを持ち、高い機動性と専門性のもと、サービスを提供しています。SAPソリューションの知見や導入実績も豊富にあり、SAPユーザーへの貢献度が高いパートナー企業を表彰する制度である「SAP AWARD OF EXCELLENCE 2021」にて、通算20回の受賞歴を保有しています。

JSOLが高い知見を活かして独自に開発したJ-Modelシリーズは各業界向けテンプレート(医薬、食品・消費財、組立)と標準ドキュメントが用意されています。医療系においてはJ-Modelシリーズを活用した実績が50社以上あり、様々な業界において豊富な実績とノウハウがあります。これらの知見を活かした J-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレートは、お客様のBIツール導入を低コスト・短期間・低リスクで実現します。

J-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレートとは

J-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレートのベースとなっているSAP Analytics Cloudは、BI、拡張分析、予測分析、プランニング機能が統合されたクラウド環境型の分析ツールです。クラウドサービスのため、初期費用を抑えながら最新機能をすぐにWebブラウザから利用することができます。専門的な知識を持っていなくても、予測モデルの作成や散布図、バブル図などを使ってデータを可視化し、AIが特定の結果に関する原因分析をサポートする強みを持っています。また、分析のソースとなるデータは、SAP S/4HANA®などのSAP製品はもとより、Microsoft Excel、GoogleドライブやSQLデータベースなど、様々な製品に対応し、柔軟なデータ連携が可能です。

この分析ツールにJ-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレートを組み合わせると、経営分析に頭を悩ませていた企業の課題を一気に解決します。これからBIツールを導入する企業だけでなく、すでにBIツールを導入しているものの、用途に応じたBIツールの使い分けが困難になってしまった企業や、BIツールの刷新を検討している企業に、低コストかつ短期間での導入と迅速で柔軟な経営分析を実現させることが可能となるのです。

J-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレートは経営管理領域の分析を対象としており、業界を問わず大企業から中堅中小企業まで幅広く利用可能です。
データの準備ができればすぐに利用可能となり、用意されたテンプレートシナリオをもとに本格的な経営ダッシュボード導入に向けた検討ができます。データ種別を変更したり、範囲の拡大をしたり、要件に応じて柔軟な変更にも対応可能です。

JSOLの設計コンセプトに基づいた導入

J-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレートは、改善すべき指標を見つける「会社全体の状況確認」、詳細分析が必要なセグメントを特定する「改善箇所の特定」、そして目標に達成していない管理項目を特定し、対策を講じる「原因の特定」の3ステップで分析できることをコンセプトとしています。
JSOLが提供する、使いながら検討できる経営分析テンプレートの設計コンセプト
図 JSOLが提供する、使いながら検討できる経営分析テンプレートの設計コンセプト


SAP Analytics Cloud は、あらゆる分析を1つのソリューションで提供できますので、さまざまな役割の方が利用できます。経営陣向けには経営ダッシュボードや予測、財務部門には予算契約や収益性のレポートと予測、ビジネス企画部門にはマーケティングや顧客分析、データサイエンティストにはビッグデータ解析や予測、業務担当には業務レポートや予測など、それぞれの役割の方が必要とする分析業務をシンプルに提供できます。

分析基盤の構築には、まず用意されたテンプレートとExcelで用意したデータから簡易版を導入し2週間~1ヶ月の間はそちらを利用します。2ヶ月目~3ヶ月目には本格導入に向けてSAP S/4HANAなどERPとの接続による利用データの範囲拡大の準備を行います。本格導入時には、利用するレポートを増やしたり、分析業務のためのシステム構築をしたり、利用範囲を拡大していきます。
導入規模は、ユーザー別にSMLタイプに分かれています。契約単位は年間契約となっており、最低3年契約が必要となります。
タイプ ユーザー数 導入期間 年間費用
Sタイプ 25名 2~4週間 175万円~
Mタイプ 50名 8週間 450万円~
Lタイプ 100名 12週間 800万円~


JSOLのJ-Model Intelligent Analyticsご紹介(別ウィンドウで開きます)


A社における導入事例:経営基盤を短期間で構築し、社内課題であった経営状況の可視化を低コストで実現

A社は、経営状況の可視化ができない(情報が集められない・データの整合性が取れない)ことが社内課題でした。現状の環境で可視化を実現するためには、データを手作業で加工する必要があり、分析のための基盤もなかったのです。

そこで、環境の整備が不要なクラウドサービスで、柔軟なレポート作成を始められるツールとしてSAP Analytics Cloudを選定。JSOLのJ-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレートを使えば、データ加工業務を省力化し、短期間で経営状況の可視化を実現できることを確認して導入を決定しました。

将来的に高度な分析を行うことも見据えて、SAP Analytics Cloudのためのインターフェース開発をすぐに行わず、必要なデータを顧客のシステムからExcel経由で取り込み、テンプレートに展開することから始めました。JSOLではテンプレートに加え、標準機能を利用したレポート作成やデータ分析を提供し、社内での利用の定着化もサポート。JSOLの導入実績やノウハウとテンプレートによって、早期かつ低コストで分析環境を整備することができました。

コロナ禍の影響においてITを活用した企業のDX推進が加速する中、ますますリアルタイム経営の重要性が高まってくると考えられます。専門知識や統計知識がなくてもデータ分析と予測の重要性を理解している企業にとっては、豊富な実績と知見を持つ専門家のサポートが不可欠です。
JSOLはこれまで培ってきた知見と実績、そしてJ-Model Intelligent Analytics 経営分析テンプレート活用して、リアルタイム経営を実現したい企業の支援をしていきます。

>>株式会社JSOLについて詳しく知りたい方はこちら

関連タグ