ERPユーザーに朗報!最短12週間のサプライヤーポータル構築で、企業間サプライチェーンのデジタル化を実現
サプライヤーとの取引を効率化し、企業間サプライチェーンのデジタル化を実現するため、サプライヤーポータル導入に取り組む企業が増えています。その一方で、「投資対効果が低い」「導入に時間がかかる」「サプライヤーの負担になる」といった理由から、導入を躊躇する企業も少なくありません。アビームコンサルティング株式会社(以下、アビームコンサルティング)では、国内有数のSAP® Ariba®及びSAP S/4HANA®の導入実績を活かし、クイックサプライヤーポータル「S/4HANA® Quick Supplier Portal」を提供しています。S/4HANA Quick Supplier Portalは、12週間~16週間で導入できるソリューションであり、短期間での企業間サプライチェーンのデジタル化や購買業務の生産性向上を実現します。

目次
サプライヤーポータル導入に立ち塞がる「投資費用と難易度」
近年、最新のクラウドソリューションやAIを活用して調達・購買改革に取り組み、サプライヤーを巻き込んだ調達・購買プロセス最適化を実現する動きが、グローバル規模の製造業を中心に活発化しています。特に、サプライヤーとの連携領域は、メールやFAX等による発注業務やメール・電話等での納期回答・出荷通知など、依然としてオフラインでのやり取りが根強く残っており、これらの発注から支払いまでのサプライヤーとの取引プロセスをデジタル化することで、大幅な業務効率化が期待できます。
しかし、サプライヤー連携のデジタル化にはサプライチェーンにおける調達・仕入先(サプライヤー)とのクラウドによる情報連携基盤であるサプライヤーポータルの導入が有効とされる中、お客様独自でサプライヤー連携基盤(Web EDIなど)を構築することはプロセス定義・セキュリティ・運用保守面からも非常に難易度の高い取り組みとなります。さらに、導入スケジュールも長期化し、投資コストも増大する傾向になりがちです。
また、国内だけでなく海外拠点でも利用可能なサプライヤー連携基盤が求められることも増えており、自社のERPパッケージと親和性の高いものを選定することに苦慮されているケースも多く見受けられます。
従来、SAP ERP導入企業でも、様々なサプライヤーポータル製品から自社に適した製品選定を行っていました。しかし近年では、SAP S/4HANAと最も親和性の高いSAP Aribaと連携させ、サプライヤーポータルを実現させることが第一選択肢となり、安全かつリアルタイムに企業間サプライチェーンのデジタル化を構築することが可能となっています。
SCMの最先端知見を有するアビームコンサルティング
アビームコンサルティングは、アジア、北米、南米、ヨーロッパに27ヶ所の拠点を展開し、従業員数6,485名(2021年4月1日現在)を擁するSAP認定パートナーです。SAP S/4HANAや支払管理ソリューションSAP Aribaの導入実績は国内屈指であり、これまでSAP Award of Excellenceを多数受賞。「SAP AWARD OF EXCELLENCE 2022」では、優秀賞「プロジェクト・アワード」*3社共同、Customer Success部門「ザ・ベスト・サービス・パートナー・アワード」、Cloud部門「ザ・ベスト・クラウド・パートナー・アワード」、Partner Success部門「ザ・ベスト・リソース・パートナー・アワード」の4部門での受賞実績があります。アビームコンサルティングの大きな特長の一つが、SCM(サプライチェーンマネジメント)への豊富な知見です。アビームコンサルティングは、日本最大級のSCMコンサルタント集団を率いており、SCM戦略策定から、研究開発、需給計画・生産、購買、物流、販売・アフターサービスまで、サプライチェーン全体を包括したコンサルティングが可能です。またIoTやビックデータ、AI、ブロックチェーンなどの最新テクノロジーを活用して、新たな時代に最適なサプライチェーンをご提案し、改革構想から導入、定着、グローバル展開までを一気通貫で支援しています。
サプライヤーとの効率的なデータ連携や購買業務の効率化の実現に向けて、サプライヤーポータルを効率的に導入するためのソリューションが、SAP認定パートナーパッケージソリューション(QPPS)である「S/4HANA® Quick Supplier Portal」です。アビームコンサルティングが持つSAP S/4HANAやSAP Aribaの豊富な導入実績、そしてサプライチェーンに対する最先端の知見が融合されています。
S/4HANA Quick Supplier Portalとは
S/4HANA Quick Supplier Portalは、SAP S/4HANAとSAP Aribaを連携し、I/Fプログラムをゼロから開発することなくカスタマイズレベルでサプライヤーポータルを構築・導入するパッケージソリューションです。SAP S/4HANA導入企業の場合、パラメータ設定を行うだけで導入が可能なため、お客様独自で構築するケースに比べて、開発期間を大幅に短縮できます。例えば、展開を想定するサプライヤー数は30社程度、かつ標準機能をセットアップする場合、概ね12週間~16週間の短期間で、初期投資費用950万円から導入可能です。
スコープを絞った短期間導入のため、初期投資を抑えることが可能なほか、年間のランニングコストも取引量・ユーザー数・サプライヤー数に制限されない固定価格のため、高い投資対効果が期待できます。
なお、SAP S/4HANAとS/4HANA Quick Supplier Portalとの同時導入にも対応しています。その場合、SAP S/4HANAの導入(要件定義やテスト、本番化など)と並行したプロジェクトとなるため、導入期間は個別ケースごとに変動します。
また、S/4HANA Quick Supplier Portalはサプライヤー側の負担軽減にも有効です。S/4HANA Quick Supplier Portalで構築したサプライヤーポータルを、サプライヤー側は無料で利用できます(Ariba NetworkのStandard Accountを利用)。導入企業側はサプライヤー側にかかる費用負担をなくすことができるため、協力を依頼しやすくなります。また、サプライヤー側も無料で受注確認や出荷通知、請求書確認などの業務をデジタル化できるため、導入効果を示しやすく、取引の電子化による効率化を双方で享受できます。

S/4HANA Quick Supplier Portalにより、発注から支払までのプロセスをデジタル化でき、購買業務全体の業務効率化を実現します。また注文書送付・納期回答・出荷通知などはペーパーレス化され、確認漏れなどのヒューマンエラーも削減されます。サプライヤーが作成した請求書を、SAP S/4HANAに自動連携することも可能です。
また、アビームコンサルティングは、製造業向けのテンプレート「ABeam Cloud™ グローバル製販テンプレート」もご用意しています。これまでのプロジェクト経験やナレッジを反映させた標準業務モデル「Industry Framework」をベースにした業務プロセス、100本以上のアドオンプログラム、パラメータ設定済みのシステム、2,000以上の標準ドキュメントなど、製造業向けのプロジェクトで蓄積したベストプラクティスをご提供しています。

電機メーカー・A社における事例:SAP S/4HANA導入プロジェクトと一体化してサプライヤーポータルを導入。コンサルタントのリードでコロナ禍を乗り越え計画通りGo Live
連結売上高約500億円の中堅電機メーカーA社は、社内に根強く残っていたFAXなどによる受発注業務をデジタル化し、業務効率化を推進するため、サプライヤーとのWeb EDIベースの取引基盤構築を検討。グローバルでの信頼度や初期投資費用を抑制できる点などを評価し、SAP S/4HANAとSAP Aribaの同時導入を決定しました。その中で、A社ではSAP S/4HANAとSAP Aribaの導入を一体的に推進するため、アビームコンサルティングが提供するABeam Cloud™グローバル製販テンプレートとSAP Aribaパッケージソリューション「S/4HANA Quick Supplier Portal」を採用しました。
SAP S/4HANAとSAP Aribaに精通したコンサルタントのリードにより、業務プロセス構築、システム配置、データ連携設定、運用ノウハウの共有などが進められ、コロナ禍においても、計画通りのスケジュールでGo Liveを実現しています。
現在A社では、段階的にサプライヤーをSAP Ariba Networkへ招待し、サプライヤーを含めた受発注業務のペーパーレス化、オンラインでの業務効率化が実現されています。SAP S/4HANAの生産計画(MRP)より生成された購買発注データは自動的にサプライヤー側へ連携され、メールやFAXなどによるアナログ的な注文書送付業務は一切不要になりました。
また、サプライヤー側では、納期回答をSAP Ariba上で行うことができるようになり、SAP S/4HANAとSAP Ariba上で一気通貫した発注~納期回答のオンラインコミュニケーションが実現。A社だけではなくサプライヤーも含めて、業務効率化に大きく貢献しています。今後、A社はこの手ごたえをベースに、対象サプライヤーを徐々に拡大しながら、導入効果のさらなる引き上げを図る方針です。
今まさに、COVID-19 の影響、安全保障に関する国際的動向、重要物資の不足など、調達・サプライチェーン部門は大混迷の時代へと突入しています。アビームコンサルティングでは、今後も直接材領域におけるSAP Aribaソリューションを最大限に活用し、企業間サプライチェーンにおけるDX推進の加速と、レジリエンス強化に向けた支援を提供していきます。
その他のパッケージ紹介
■ ABeam Cloud Conversion Express Factory for SAP S/4HANASAP S/4HANAへの移行を支援する「ABeam Cloud Conversion Express Factory for SAP S/4HANA」も提供しています。独自の「専門ファクトリー」を活用したプロセスにより短期間・低コストで実現するパッケージソリューションです。
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