「三方よし」「顧客第一主義」経営哲学から見るデータ経営の重要性

「売り手よし、買い手よし、世間よし」といわれる、近江商人の経営理念。そして、企業を取り巻くステークホルダーの頂点に顧客を据える「顧客第一主義」。どちらも日本の企業には深く根付いている考え方といえるでしょう。これらの古典的な経営哲学をいかに現代の企業経営に落とし込むか。そのヒントはERPの導入に隠されているのです。

日本に古くから言い伝えられる「三方よし」「顧客第一主義」。 こういった日本古来の「経営に関する格言や哲学」を現代の企業経営に置き換えると、さまざまな経営課題が浮かび上がってきます。今回は日本古来の経営に関する哲学から、現代企業の経営課題を洗い出してみます。

近江商人の「三方よし」から導き出される課題

「三方よし」は「買い手よし、売り手よし、世間よし」といわれ、近江商人の活動の理念を表すものです。 現代でもWin-Winというビジネス用語がありますが、三方よしはこれに「世間よし」を加えている点が特徴だといえるでしょう。つまり、近年企業に求められている「社会貢献」や「コンプライアンス遵守」、「CSR」に対する意識です。三方よしの原型である近江商人「中村治兵衛の書置」からは、「商人は公共の器である」という考えをうかがい知ることができます。 この三方よしを、より具体的かつ現代風に置き換えるならば、自社状況の可視化(売り手よし)、適切なマーケティング分析(買い手よし)、サプライチェーンやCSR(世間よし)といった具合になるでしょう。 つまり、近江商人の三方よしには、現代の企業が抱える課題が濃縮されているのです。

「顧客第一主義」に立ちはだかる壁

「顧客第一主義」を掲げる企業は多いですが、それを忠実に実現できている企業は、一体どれだけ存在するでしょうか。 ライフ・ワーク・バランスの推進と競合企業との争いが激化するなかで、顧客第一主義を徹底するのは難しいといえるでしょう。 ライフ・ワーク・バランスにかじを切れば、どこかで労働時間の短縮を実施し、業務量を調節せずにはいられなくなります。一方、競合企業との争いに勝利したければ、どこかで従業員に負担を強いる施策も必要になるでしょう。 つまり、従業員、会社、顧客の利害はどこかですれ違い、一致させるのは非常に難しい面があるのです。 顧客第一主義を徹底できる企業は、こういった課題に直面すると考えられます。 そこで必要になるのが、徹底した合理化です。ERPといった情報システムを活用することにより、従業員の負担低軽減と競合企業への優位性を保つことができるはずです。 情報システムを活用した雑務や定型業務の自動化により、従業員の余分な労働が減ることで、ライフ・ワーク・バランスは現実味を帯びてくるでしょう。また、合理化と自動化によるコスト削減が可能になれば、顧客第一主義を貫きつつ、競合企業に対する優位性を保つことも可能です。 顧客第一主義の徹底のためには、顧客を知ることと同時に、自らの状態を正確に把握し、合理化し続けることが重要だといえます。

格言の具現化でカギとなる情報システム

「三方よし」にしろ「顧客第一主義」にしろ、「的確かつ効果的なマーケティングと営業戦略」が必要になることに変わりはありません。現代社会でこれらをよりスピーディーかつ正確に行うためには、人の手による作業を減らし、より正確で精密なデータを自動的に収集・分析・整理していく必要があります。 このような作業は、いかに一気通貫の仕組みを構築できるかに、成功のヒントが隠されているといえるでしょう。そこで威力を発揮するのが、SAPの中堅中小企業向けクラウドERP「SAP Business ByDesign」です。一気通貫の仕組みを人の手のみで構築することは容易ではありません。多数の人員を必要とし、結果として企業活動を一時的に停滞させてしまいかねないからです。 一方、SAP Business ByDesignは世界中から集められた経営上のベストプラクティスを結集し、どのような商慣習にも対応できる柔軟性を持っています。そのため、企業活動を止めることなく、スムーズに最適な仕組みへと移行することが可能です。また、導入に関しても従来のERPパッケージのような重厚長大なプロジェクトは必要ありません。低コストかつ短納期で導入な可能という特徴をもっています。つまり、自社で独自の仕組みを構築するよりも、SAP Business ByDesignを導入した方がはるかにメリットは大きいのです。 古くからある経営の格言を実現する手段として、ERPの導入は大きな効果を発揮するでしょう。 日本古来の商人(あきんど)精神にも通ずるERPの活用は、古(いにしえ)の経営手法を現代企業に落とし込むことにも貢献するものです。温故知新の体現者として、ERPの導入を進めてみてはいかがでしょうか。

関連タグ