経理担当者からさらなる高みへ。経営力を持った真のCFOに必要な3つのポイントとは?

あなたはCFOと聞いてどのような人材をイメージしますか? 日本においてのCFOは経理部長や管理部長のような存在かもしれません。日本ではまだなじみの薄い役職ですが、経営を担う上級職のひとつです。今回は真のCFOに必要な3つのポイントに焦点をあてて解説したいと思います。

日本国内ではまだCFO(最高財務責任者)というポジションはそれほど一般的ではないといえるでしょう。しかし、財務部門の最高責任者として、企業の健全性や成長のカギを握る存在といっても過言ではありません。
CFOは企業における重要ポジションのひとつで、経理部門担当者にとっては最終的に到達すべきポジションでもあります。ではCFOに必要な視点、能力にはどんなものがあるのでしょうか。本稿が経理担当者から経理部門長へ、そしてCFOへとステップアップするための参考になれば幸いです。

真のCFOに求められる3つの役割

予算策定のキーパーソンであるCFO

CFOの最もメジャーな仕事のひとつが、予算策定です。予算策定では、経営方針や経営戦略との整合性が重要で、具体的なアクションプランを数値にどう落とし込むかが問われることになります。
また、具体的かつ合理的な根拠によって予算策定が行われているかも重要になるでしょう。過去の実績や正確な現状分析のもとに、予算策定を行わなくてはなりません。根拠が明確で、なおかつ具体的な施策を見据えた予算策定がなければ、企業は次の一手を打ち間違えてしまうことになり、投入した資本は瞬く間にムダとなるでしょう。予算策定の精度いかんで、次期の成長率が変わってくるといっても過言ではありません。そのため、予算策定は経営者にとって最も気掛かりな事柄のひとつであり、経営者の右腕として冷静かつ的確な判断を求められる仕事だといえるのです。

理論的に他部署と折衝する能力

予算の数値は、ともすれば「机上の空論」と現場に捉えられがちです。現場の都合を無視した予算の策定は、反発を招きかねません。現場からの反発や不信感は、アクションプランの遂行に悪影響を与えてしまいます。そのため、CFOには予算の数値の実効性や現実味などを現場に説明し、納得してもらう義務があるといえるでしょう。また、予算の数値は株主や経営層に対する「成果」をアピールするための重要な指標でもあります。ここでも、詳細かつ正確なデータをもとにした現実的数値であることが求められるのです。このようにステークホルダー全体(従業員、経営者、株主)を納得させる数値を導き出すためには、各部門責任者と冷静かつ理論的に折衝を重ね、現状を正確に把握する能力が問われるでしょう。

企業活動の原資を確保する

経営方針や経営戦略から導き出されたアクションプランを実行するためには、資金の確保が必要になります。この資金確保も、CFOの重要な仕事のひとつです。予算策定では、過去に実行してきた施策の費用対効果を正確に把握するのはもちろんのこと、未来のアクションにどれだけの資金が必要かを試算しなくてはなりません。そして金融機関からの融資や第三者割当増資により、足りない資金を調達する必要も出てきます。こういった企業活動の原資を確保する活動においても、CFOの手腕が問われることになるのです。

CFOは計数管理者ではなく経営管理者たれ

CFOは単に会社の数字を計算、報告するだけの「計数管理者」ではなく、「経営管理者」としての働きが求められているといえるでしょう。これまで列挙してきたCFOとしての能力、スキルは、結局のところこの「経営管理者」として動くことができるかどうかに集約されているのです。しかし、スピードと複雑さが増す現在のビジネス環境において、常に最高のパフォーマンスを出し続けることは至難の業です。そこでERPを使った正確かつ効率的な現状把握と、リアルタイム性のある集計・分析が重要になってきます。各部門の業務から吸い上げられ、集約されたERPのデータが、煩雑になりがちな計数管理を自動化してくれるのです。これは、真のCFO(=経営管理者)としての能力、スキルを強化してくれることでしょう。

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