優秀な人材の流出を防ぐ!従業員満足度の高い企業の3つの特徴
働き方の多様性、人材の流動化など、労働環境は大きな曲がり角を迎えています。しかし、優秀な人材の離職を防ぎたいと考えるのは経営者や人事担当者であれば当然のことだといえるでしょう。離職率が低く、優秀な人材が活き活きと活躍している企業にはどのような特徴があるのでしょうか。

働き方/価値観が多様化する昨今、人材が企業を選ぶ基準は「企業規模」「知名度」、「年収」、のほかに、「満足度」という抽象的かつ複雑な要因をも含むようになってきているようです。それでは、従業員満足度の高い企業とは他社と比較してどんな特徴を持っているのでしょうか。今回は従業員満足度が高く、人材の流動化が進む中でも高い定着率を維持し優秀人材を採用・育成するサイクルが構築できている企業の特徴をピックアップしていきます。
プロフェッショナル人材としての成長が実感できる
終身雇用・横並び人事が崩壊し、「非連続成長」といわれる時代、キャリアのロールモデルをイメージすることが難しい現在において、従業員の企業に対する満足度を決定づける要因としてよくあげられるもののひとつに、「成長を実感できるかどうか」ということがあります。従業員が、仕事を通してプロフェッショナルとしての成長を実感できる、またその成功体験を正当に評価される環境にあると、満足度が高くなるということです。 人材の流動化が進み、転職が一般的になった今、所属する企業でいかに多くのスキルとリーダーシップ身につけ、自己のキャリアップにつなげるかを意識する社員が増えているのです。そうした社員の成長意欲に応えることができない企業は、競合企業に勝つことはできません。企業は、企業としての成長とともに、従業員の成長・育成にも配慮しなくてはなりません。従業員の「成長意欲」に応えることができている企業が、高い従業員満足度を獲得し、結果的に長く働きたいと感じてもらえ、競合企業との人材獲得競争に打ち勝っていけるからです。では、従業員の成長意欲に応えるための仕組みとは何でしょうか。それは適切な目標・評価管理プロセスです。
個人目標の「見える化・定量化」を達成できている
企業の経営戦略や中期経営計画、もしくは年度組織目標と個人目標を密接に連携することから始めましょう。そうして個人目標を明確にし、誰でも測定できるように定量化するとともに、その進捗状況を「見える化」できている企業は、従業員のやる気と満足度を満たしていることが多いといえます。逆をいえば、いくら明確な目標を立てても、それがどの程度進捗しており、どの程度上司と共有できているか、また組織目標にどれくらい貢献できているかがわからなければ、従業員は不安や不満を抱いてしまうのです。上司が自分の業績やチャレンジを把握しているのかを確認する術が対面での会話やEメールなど、記録化するのが難しく、後に実施する評価フェーズで再活用されることがないからです。期初に立てた目標が一切振返られることがなく、期末を迎えてようやく、それも査定のためだけの形骸化した作業になっていたらとしたら、その企業の目標・評価管理プロセスは極めて危険水準と言わざるを得ません。
従業員同士の交流が活発である
従業員が会社の業務に慣れていくほどに、部署単位での帰属意識が強くなり、結果的にどこか閉鎖的な雰囲気を作り上げてしまう企業は多いものです。一方、部署やグループ会社の間で人的交流、意見交換が活発な会社ほど、従業員満足度が高くなる傾向にあります。 これは閉鎖的な環境にとどまらず、自分の属するコミュニティだけなく外部とも関わり、常に新しい意見やスキルを取り込むことで、従業員が組織の中でどのように貢献できるのかという「使命感」をはっきりと認識するからだといえるでしょう。目的意識や使命感の新陳代謝が進むのです。
従業員満足度の高い組織にするために必要なこと
上述の通り、従業員満足度の高い組織・企業にするために必要なことは、当たり前のことをしっかりと実践することなのかもしれません。しかし、激変するビジネス環境化においては効率化が求められ、上司と部下の対話する時間が減っているのも事実です。この際、貴重な経営資源ともいえる「人材」にしっかりと定着し、高いモチベーションを持って働いてもらえるような仕組みを作ってみてはいかがでしょうか? SAPのタレントマネジメントツール「SAP SuccessFactors」には、企業と従業員を強固に結びつけ、離職率を低下させるための機能がいくつも搭載されています。 例えば、従業員の成長をサポートする「目標・評価管理プロセス」、「それを実行するPDCAサイクル構築」の確立に役立つ機能が標準搭載されています。各従業員に組織目標から正確に配分された目標立案からその進捗状況を正確に追跡し、各種評価機能へと、人事評価にまつわる一連の機能が統合されていることにより、従業員の成長や成功へのサポートを提供し、さらなるプロフェッショナル人材へのキャリアアップを促進することができるのです。つまり、期初に立てた目標と整合性をとりつつ、業績管理のための評価項目を適切に設定し、従業員の強みや弱み、キャリア形成に必要なスキル・更に伸ばすべきスキルなどが洗い出せる仕組みになっているのです。 また、個人目標の見える化という観点では、パフォーマンス評価機能が役立つでしょう。上司が従業員のパフォーマンスをリアルタイムに管理、把握することで、効果的で即効性のあるフィードバックとコーチングを実施する土壌が生まれます。 他にも、社員データベースや社内SNS機能があるため、従業員同士の交流が活性化され、スムーズな情報共有やコミュニケーションにも役立ちます。 今回紹介した「従業員満足度が高い企業の3つの特徴」をカバーしつつ、従業員のリテンション施策の中心的存在として位置付けることも可能です。企業と従業員双方が持続的に成長し、ビジネスの成果を最大化するためのヒントが、SAP SuccessFactorsには凝縮されているのです。