従業員のメリットから考える、中堅・中小企業の内部統制

ビジネスシーンで信用の貯蓄「貯信」が重視されるようになっています。企業の規模にかかわらず企業の信用を決定づける内部統制が必要です。しかし、内部統制は経営層や管理層が主導して行われることがほとんどで、現場にはその重要性が伝わっていないことも多いはずです。実際に、内部統制は現場にどういったメリットをもたらし、どの程度の負担をかけるものなのでしょうか。また、現場と経営層のメリットを一致させる方法はないのでしょうか。

内部統制は現場を縛る「鎖」ではない

内部統制は、従業員の行動を監視し、制限するものとして認識されることが多い施策です。 確かに「監視」「制限」といった側面は否めず、ID認証や入室制限の強化によって、従業員の負担が増すこともあるでしょう。しかし、これらはいずれも現場の従業員を縛る鎖ではなく、自らの信用と雇用を守るための盾でもあることを理解してもらわなくてはなりません。内部統制の不徹底が明るみになり、企業の信用が低下すれば、業績は悪化します。業績の悪化はいずれ給与や賞与の減少、福利厚生の撤廃といった自体に発展することは確実です。したがって、従業員個人の生活を守るためにも、企業の内部統制は必要なのだという点を強調する必要があるのです。

内部統制を推進するメリットとデメリット

ではここで、内部統制を推進するメリットとデメリットを、経営側・従業員側双方の観点から整理します。

経営側のメリット

  • 現場の業務内容、業務形態の可視化
  • 財務内容の透明化、信用力の強化
  • 健全性を担保することで成長の土台になる

経営側のデメリット

  • 現場からの反発
  • 内部統制を浸透させるまでの人的・金銭的コスト

従業員側のメリット

  • 社内での各プロセスに関する規律やガイドラインが整備され、業務上のグレーゾーンが減り、業務負担が軽減される
  • 内部統制のシステムを作る過程で、現在の業務システムやITシステムの見直しが行われ、働きやすさが増す

従業員側のデメリット

  • 各種認証やルールの増加により、業務負荷が高まることがある

このように、メリットでは「業務効率化」「企業としての成長」の土台になることが分かります。一方、デメリットからは「導入コスト」「業務負荷の高まり」「心理的な抵抗」などがあげられるでしょう。 しかし、デメリットはいずれも一時的なものであり、企業の成長を促すための「通過儀礼」と考えることができます。

とはいえ、経営層と従業員との間に、一種の利益相反が起きてしまう事態も考えられます。この利益相反を防ぎつつ、スムーズかつ確実に内部統制を導入するための鍵が、ERPなのです

企業の「貯信」を加速する「SAP Business ByDesign」

ERPはもともと、企業全体の業務や情報を統合し、経営資源の最適化を図ることが役割です。また、セキュリティーレベルの強化やデータ入力時のチェック機能、各種台帳の発行、閲覧権限など、内部統制に役立つさまざまな機能を標準搭載しています。つまり、ERPの導入がそのまま内部統制の強化につながる部分が多く、従業員の業務負荷を低減させながら施策を推進できます。

さらにSAPが提供するクラウド型ERP「SAP Business ByDesign」は、これらERPが持つ内部統制機能を備えているだけでなく、クラウドによる柔軟性と手軽さも強みです。SAP Business ByDesignの導入で、現場と経営層の利害を一致させつつ、信用力を強化できます。
目先の売り上げや利益よりも将来を見越した「貯信」が企業を成長させる時代です。SAP Business ByDesignで、貯信を創出するベースを整えてみてはいかがでしょうか。

SAPのクラウド型ERP「SAP Business ByDesign」は、内部統制を「従業員へのしわ寄せ」にしないための機能を豊富に含んでいます。世界トップクラスのERPパッケージベンダーとして蓄積したノウハウと、最先端のクラウド技術を掛け合わせた独自機能で、経営層と従業員の利益相反を防止できるのです。