Vol.15:社員満足度調査を実施する目的とは? 社員満足度を効率良く実施するシステムは存在する?

【お悩み相談No.191201-1】
人事部門の新しい目標として、「社員満足度の向上」が設定され、その達成度を測る指標として社員の「定着率」が定められました。
採用難が続く昨今、これは会社のサステナビリティ(持続可能性)にもかかわる重要な取り組みだと感じています。だからこそ、いろいろな可能性を探りたいのですが、社員満足度の向上につながるようなITシステムって存在するのでしょうか?
また、社員満足度調査の目的は、「定着率」の他にも、ビジネスに貢献する目的があるとも聞いていますが、イマイチ理解できていません、その部分も含めて教えていただけると嬉しいです。
(製造ZW社 人事部 40歳/女性)

三田さん。やはり大切なんですね、「社員満足」。このご相談を見てください。

なるほど、社員満足度の向上につながるITシステムか。意外と難題……。

あるよ、三田。社員満足度の向上につながるITシステム。

あ、あれ、大沢さん、いつのまに……。

フフフ。今日は、午後の予定が先方都合で空いたので、二人がどうしているかなあ、と見にきたの。

さすが師匠。弟子たちへのお気づかい、ありがとうございます!

弟子って。。もう言い返す元気もないわ。。。

まあまあ、大沢さん。もう素直に師匠としての自覚を持ってください。それに今回のご相談も、普段お客様に接する機会が多い大沢さんなら、現場での経験や知識も豊富なので、ここはひとつお願いします。おそらく、今回のご相談のような内容をお客様から直接受けるケースも増えていると思いますし。

まあ、そうだけど。

それって、日本でも、社員満足重視の会社が増えているということですか。

そうなのかもしれない。今回のご相談にもあるとおり、今の日本では、社員満足度を上げて人材の定着率を高めることは、会社の死活問題と言ってもいいくらい重要だもの。

それに、そもそも社員満足度の向上は、昔からの経営課題ですよね(日本に限らず)。

そうそう。特に日本の場合は、売り手・買い手・世間の“三方よし”という哲学が古来よりあるしね。

三方よし、って近江商人の経営哲学でしたっけ(確か、学校で習ったような)。

そうだけど、普遍的な経営哲学よね、社員(売り手)と顧客(買い手)、社会(世間)の幸せを同時に追求するというのは。実際、会社にとっては顧客満足の最大化が最重要テーマだけど、顧客満足を生む原動力は社員。その社員が、会社で働くことへのモチベーション/満足度を落としてしまうと、顧客満足度も自ずと下がっていく。すると売上げも下がり、会社も、株主も、会社の貢献に期待する周辺社会も不幸せになり、会社は社会の中での存在価値を失っていく。

とはいえ、社員満足度は、会社のビジョンや組織の文化、人事・給与制度にかかわる問題で、ITシステムが活躍できる場所はあまりないような気が……。

考えが甘いぞ!三田。

す、すいません。

例えば、三田が会社の人事担当であるとする。ホラ、想像してよ。

はいはい、想像しました。

で、ある日、経営者から「社員満足度を高める施策を考えてくれ」といきなり要請されたとする。さあ、どうする? 何から始める?

えーっと……そうだ、まずは調査と見える化ですかね、社員満足度の。

そうでしょ。会社や仕事、職場、あるいは今の生活に対して社員がどういった想いを抱いているかを見える化するところから、すべてを始めるわよね。

ええ、そうしないと、社員満足度を高めるために何をどうすべきかが分からないですから。

でしょ。逆に、そうした社員の想いをデータとして収集して、可視化・分析できれば、施策・制度改善のPDCAサイクルも回していけるわよね。

なるほど、そこにITの活かしどころがあり、逆に、ITでシステム化しないとデータの収集も、管理も、可視化・分析もかなりの労力がかかることになると。

そのとおり。三田がさっき言ったように、確かに社員のモチベーションの土台を成すのは、会社のビジョンや文化・目標への共感で、それをITシステムで生むのは無理。けれども、人の心というのは、仕事・職場でのさまざまな経験・体験を通じて変化していくでしょ。それをとらえて、適切な施策へとつなげていくのがITの役割というわけ。

具体的に、どのようなITシステムを使えばいいんですか。

例えば、SAPが2019年7月に買収した「Qualtrics」があるわよ!もちろん、社員への「満足度調査」を調べるツールは他にもたくさんあるけど、「Qualtrics」が優れている理由について解説するから、しっかりメモを取りなさいよ!

出ました!噂の「Qualtrics」!実は、僕自身もそこまでこのソリューションについて理解していないので、ぜひ解説していただきたいです!

ふんっ!ではよく聞いてメモを取り、後で他のメンバーにも共有するように! 「Qualtrics」はね、“体感管理(エクスペリエンス マネジメント)”のソリューションで、これを使うと、例えば、従業員アンケートの作成とフィードバックの収集・分析が簡単に行えるの。それによって、従業員の社内経験(入社・異動・昇格・育児休職・復職・退職など)におけるイベントごとに、アンケートをとり、分析して、“従業員エンゲージメント”の強化に向けた施策を即座に立て、実行に移すことが可能になるわけ。もちろん、その効果を測定するアンケートを実施して、施策の改善に役立てていくのも簡単よ。いいでしょう。

あのう、「エンゲージメント」って、「顧客エンゲージメント」の「エンゲージメント」ですか。

エンゲージメントはエンゲージメントで、意味は同じ(当たり前だけど)。従業員のエンゲージメントは、会社や仕事に対して能動的に貢献する意欲という意味になるかな。

大沢さん、この「Qualtrics」と「SAP SuccessFactors」を絡めると、どんなことができそうですかね。

おっ、弟子三田!いい質問。

ど、どうも(完全に弟子のこと認識してるし)。

SAP SuccessFactorsは、社員(人材)の多岐にわたる情報を一元的に管理し、さまざまな角度から可視化できるプラットフォーム。なので、SAP SuccessFactorsで収集したO(オペレーション)データとQualtricsで収集したX(エクスペリエンス)データを合わせてとらえることで、たとえば、業績とモチベーションの高い社員に共通して見られる経歴・所属組織の傾向や、報酬と職務の関係など、いろいろなことが見えてくると思う。そうすれば、社員のモチベーションとパフォーマンスを高いレベルで維持するための人事戦略も、より明確に描けるようになるはずよ。

わかりました! 師匠。今回もありがとうございます。お聞きした内容を基に、早速、相談者の方にお返事を書きますね、兄弟子とともに(最近またメタボが進んでいる)。

素晴らしい!頑張ってね。

はい、大丈夫です。おそらく、この相談者の方はQualtricsとSAP SuccessFactorsに高い関心を示すと思うので、そのときにはまたサポートをお願いしますね。

了解!

師匠、ところで今、幸せですか。モチベ高ですか。エンゲージメントはハイですか。

な、何をいきなり……もちろん、仕事へのモチベーションはハイよ。

ふう、安心。アンケート終了です。よかったですね、三田さん。これで安心して働けますよ。まだ師匠には頼る場面が多いですからね、居なくなったら大変ですからね!

何だか、弟子達にうまく使われているとしか思えない。。(いつになったら一人立ちするやら)

大沢さんには今年、本当に感謝しているのです!そこで僕達で忘年会を企画したので、是非来てください!

おお~気が利くではないか!よし、これで年末も頑張れそうだ。じゃ、忘年会楽しみにしてるわよ!ちなみに、飲み放題プランにしておいてね。

は、はい!落合さん、大沢さんはかなりの酒豪だからね、帰りは頼んだよ。。。

えええーもっと早く言ってくださいよ!今から心配だ。。

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