Vol.13:「SAP SuccessFactors」は他の人事システムと何が違うの?【後半】

【お悩み相談No.190802-2】
近年採用難が続いていて、現有の人材、採用した人材の能力を最大化することがテーマとなり、それに向けて自社の人事システムを見直そうという話が進んでいます。そのなかで、知り合いの人事の方から、SAPさんでも人事システムをお持ちと聞き、調べたところ、SAP SuccessFactorsに行きつきました。私はITにあまり詳しくないため、SAP SuccessFactorsにどんな機能があり、どのような製品コンセプトで、他の人事システムとどのように異なるのかを教えていただけますか?
(製造ZY社 人事部・人材開発チームリーダー36歳/男性)

Vol.12:「SAP SuccessFactors」は他の人事システムと何が違うの?【前半】はコチラ

さ、続きを始めるわよ!

ご苦労様です!製品カタログもバッチリ読みました!

SAP SuccessFactors製品カタログ

お、エライぞ、新人!三田の指導のたまものかな、フフフ。

そ、そうですね(というか、この場面で言いつけられた資料を読まない社会人はいないと思うけど……相変わらず新人には甘いなあ、大沢さんは。まあ、自分も人のことは言えないけど)。

ということで、早速、質問です! 実は製品カタログを読んでいて、ふと、同期の友人たちが、「うち(SAP)の人事システムって成長ベンチャーにも受けがいいみたいだよ」と話していたのを思い出しました(そのときは、『ふーん』と聞き流していたけど、その事実は隠ぺい)。それが本当なら、先ほどお聞きした評価管理の仕組みと何か関係があるのではないかと思いまして。

お、なかなか良い質問。そうなの、SAP SuccessFactorsは世界的に見ても成長ベンチャーの受けがいいのよ。理由は、落合さんの推察どおり、評価管理の仕組みのせいとも言えるし、タレントマネジメントの機能が充実しているせいとも言える。そして、何よりも、SAP SuccessFactorsがフルクラウドのサービスであることが大きいかな。従業員数の拡大やグローバル化に柔軟に対応できるから。そう言えば、さっきの打ち合わせも成長ベンチャーのお客様だったわね。

本当に成長ベンチャーへの受けがいいんですね、SAP SuccessFactors。

そうなのよ。また、これは成長ベンチャーに限った話ではないけど、最近では部門横断でのコミュニケーション/コラボレーションを重視して、フリーアドレスであるとか、部門間の間仕切りのないオープンなオフィススペースを指向するお客さまが増えている。それも、SAP SuccessFactorsの人気に拍車をかけているの。

それはどうしてですか?

部門ごとに人がまとまって仕事をしていないと、誰が、どの組織に属していて、何を担当しているのかが分かりづらくなるの。そのため、オンラインの社員名簿を必要とするお客さまが増えていて、そのプラットフォームとしても、SAP SuccessFactorsが便利に使われているわけ。

なるほど、そのニーズには気づかなかったですね。

ほかには、何かないですか?他のシステムとの圧倒的な違い、最強の武器のような機能!

だから、業務システムなんだから、武器なんてあるわけが……。

ある!

えっ、あるんですか?

そう、AI(人工知能)!

あ、そう言えば、SAP SuccessFactorsではAI機能が使えると製品カタログに書いてありました。そのAIで、どんなことができるんですか。

例えば、SAP SuccessFactorsでは業績評価やポテンシャル評価などに基づいて、「部長候補」グループや「ポテンシャル」グループといった人材のプールを簡単に構成することができるの。

そうなんですね。

それに加えて、AIの機能を使うことで、例えば、すでに部長として成功している人達の情報をAIが把握・分析、それに基づき未来の部長候補をSAP SuccessFactorsに選ばせることができるの。

大丈夫なんですか、AIに候補なんて選ばせて。

そんな疑り深いあなたのために、お答えしましょう。もちろん、AIに人事の最終決定をさせるというのは、ちょっと早すぎ。なので、あくまでもAIの使い方は人のアシストで、基本的な考え方としては、AIの分析結果と人の判断による候補者とを比較することで、有望な候補の抜け漏れを回避するということ。

それならば納得です。AIは見逃しをしないですからね。

そのとおり!人には見逃しが起こりうるけど、AIなら、従業員が数千人でも、数万人でも、数十万人いても、一人の見逃しもせずに、一定の条件に合致した人材を探し出そうとする。その判断精度が人とまったく遜色がないとは言わないけど、AIが出してきた候補者を見ることで、新しい有望な人材の発見につながる可能性は十分にあるのよ。

ところで、このAIは、ナイスな判断によって給与計算を最適化してくれたりはしないんですか?

しないかな~、そこまでは。でも、SAP SuccessFactorsの給与計算の機能はかなり強力よ。給与計算の経験ない落合さんには、製品カタログを見ても、その良さがわかりにくかったかもしれないけど。

そうなんです、少し分かりにくくて……。どの点が強力と言えるのでしょうか?

例えば、SAP SuccessFactorsの人材情報データベースでは、社員ごとの社会保険や住民税、さらにはマイナンバーも一元的に管理できて、そうした情報から直接的に給与を自動計算する仕組みになっている。国産の人事・給与パッケージでは、多くの場合、人事情報のデータベースから給与計算に必要なデータを取り出して、給与計算用のマスタを別途作る設計になっているけど、SAP SuccessFactorsを活用することで、そうしたマスタ作成の手間と二重管理も不要になるの。

便利ですよね、その辺りも。

そうなの、とっても便利。しかもクラウドサービスだから、各種法令への対応も自動的にされるし、給与計算後の銀行振り込みや社会保険の政府機関への届出のための電子申請機能も備わっている。

だとすると、SAP SuccessFactorsがあれば、旧来の人事システムはすべて不要になるんですね。

そうなんだけど、既存の人事・給与システムをいきなりそっくり新しいシステムに移行するというのは、現実的とは言えないかな。なので、SAP SuccessFactorsでは、段階的な移行のために、必要なサービスだけを適宜導入できるという作りになっている。無理に全システムをSAP SuccessFactorsに移行する必要はないというわけ。

なるほど、分かりました。お聞きした情報をもとに、相談者の方へのお返事を出しますね。

頑張ってね。でも、もうお昼だし、せっかくだからみんなでランチに行きましょうよ。仕事はそれから。ね、新人さん!

大沢先輩、今日のところはいいとして、いつまでも落合さんを新人扱いして、甘やかしてはダメですからね(と、自戒の意味も込めて言っておく)。

ハイハイ、分かっているって。

そんな大沢先輩に、私は付いていきます!ぜひ、おそばに置いていただき、これからも、ご指導・ご鞭撻(べんたつ)のほどを!

お、その意気で頑張ってね! 私も時間の許す限り……。

大沢さん。あまり落合さんを甘く見ないほうがいいですよ。今、「おそばに置いていただき」と言いましたよね。

えっ、どういうこと?

はい、早速、人事部に配置転換を願い、明日からは大沢さんの助手として働く決意です。

ええ~っ!ダ、ダメダメ、そんなの。もっと三田のところで修業を積まないと……。

いや、決めました。私も大沢先輩のようなバリバリのキャリアウーマンになり、お客様のお力になろうと。SAP SuccessFactorsのAIも、きっと『そうそう、そうすべきだと思うよ』との答えをはじき出すはずです。

ちょ、ちょっと待ちなさい……って、そこの三田、ニヤニヤしていないで、ちゃんと止めなさい!

大沢さん、今は女性活躍の時代です。そう考えれば、落合さんが学ぶべき相手は、私ではなく、大沢さん。なので、落合さんの選択は正しい。ブログでも女性活躍について取り上げていたし!

ブログ記事:女性活躍の時代の本格到来を早めるために

大沢先輩、いや師匠。これからは、荷物持ちでも、何でもしますので、どうかおそばに! さ、まずは昼食へ(えっと、大沢さんのお荷物は、と)。

に、荷物持ちって…・・・ヤダ~、そんなの困る! 新人をいじめているみたいに見えるじゃないの。昭和の偉い人みたいだし、絶対にヤメて!

本当に、お二人は息がぴったりですね(少し、騒がしいけど)。おおっと、いけない、こんな時間だ。私は次の予定が。残念です、ランチにご一緒できず。では、また。

三田待て~逃げるな~!

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